見逃しドラマお助け隊 » 2014年 春ドラマ » トクボウ 警視庁特殊防犯課 » トクボウ 警視庁特殊防犯課 第8話 あらすじ(2014.5.22放送)
あらすじ
病に倒れた元民自党副総裁の大藪公平(品川徹)の見舞いに、警察庁特殊防犯課の警視・朝倉草平(伊原剛志)が訪れた。朝倉の母親は大藪の正妻ではなかったが、大藪にとって朝倉はたった一人の息子であった。「大藪公平の息子だと名乗れば、お前の行く手を阻むものはこの国にはない」と己の後継者に朝倉を指名する大藪。だが朝倉は「母さんの葬式にも顔を出さなかった男の名前なんか、名乗ってたまるか!」とそれを拒否した。
結局、大藪は野心むき出しで擦り寄って来るツルイ警備代表・鶴井浩二(吉田鋼太郎)を後継者に受け入れた。権力をむさぼる大藪と鶴井、朝倉はそんな二人との闘いを決意する。
「鶴井派には手を出さないでと言ったはずよ」上司の叶美由紀(安達祐実)は、ツルイ警備への潜入捜査を目論む朝倉を認めようとしなかった。だが「闘うことは僕のエゴなんです」とまで言い切る朝倉を引き留めることもできず…。「本当はあなたを遠くにも危険な場にもやりたくありません」そう告げる叶に、朝倉は謝ることしかできなかった……
そして朝倉は、警視庁の警視・伊達鉄人(川平慈英)の協力のもと、履歴を詐称してツルイ警備に就職。鶴井の国政レベルの企みを探るべく、豊島署の巡査・辻恵一(松下洸平)と共に、山奥の施設で行われるツルイ警備訓練キャンプ『ルキフェル』に参加する。共に訓練を始める隊員たちは、元自衛官、元警官、元傭兵などで、現状に何かしらの不満を抱く曲者揃いであった。そんな朝倉たち新人隊員を施設長の森田勝利(川野直輝)と指導教官の大道寺努(小西博之)が歓迎する。鶴井の秘書でもある森田は、『ルキフェル』の真の目的が『ツルイ警備の最終構想の第一歩 日本総警備計画』であることを明かす。まったく状況が掴めない辻に朝倉が言う。「ここは軍事訓練をするキャンプです」「ええーっ!?」
森田が語る鶴井の構想は、かなりキナ臭いものであった。「日本総警備計画とは、正しい日本を守ること。諸君らが鶴井先生の理想を支えてくれることを期待する!」と煽る森田に、敬礼で答える隊員たち! 「そうとう危ない所に来ちゃった気がする……」辻は呟く。そんな施設内の様子を窺う怪しい人物も動き出して……
その頃、特防課──叶がひとり、朝倉の無事を祈っていた。そんな叶の元を、最近姿を見せない朝倉の様子を窺いに、柏木警視長(宅間孝行)が訪ねる。「朝倉君は病気療養中なんです」と叶は答えるが、柏木の疑惑は深まるばかりで……
ツルイ警備訓練キャンプ『ルキフェル』は、大道寺の先導のもと、厳しい訓練が始まった。ランニング、スクワット、ほふく前進、組み手、武器の講義……。それらを平然とこなす朝倉。一方、盛り沢山の内容についていけない辻……。
そんな辻に、キャンプ内の食堂で働く篠崎里奈(芳賀優里亜)が接近する。だが里奈は、黒川大樹(阿部亮平)という隊員とも親しいようだ。里奈に振り回される辻をよそに、朝倉は里奈の思惑を見抜く。どうやら里奈は、ツルイ警備の『日本総警備計画』について、嗅ぎまわっているようだ、と。
より軍事色が濃くなる『ルキフェル』の訓練──突入、格闘、そして射撃。本物のMP5(短機関銃)と実弾を使用する。「こんなものを調達できるなんて、ツルイ警備はやっぱり普通じゃない!」
そんなある日の昼食後、辻や隊員たちが激しい腹痛を起こした。里奈がビーフシチューの鍋に下剤を混入したのだ。騒動の中、里奈は森田の部屋に侵入してパソコンを探るが、戻って来た森田に見つかってしまう。
隙をついて逃げる里奈を、銃を構えて追いかける森田。居合わせた朝倉がロープで里奈を絡めとる。そんな朝倉と森田の二人は、ビーフシチューを口にしておらず、難を逃れていた。
「お前は何者だ!?」森田は里奈を厳しく追及するが、彼女は口を割ろうとしない。すると朝倉が、新たな緊縛技によって、里奈の素性を聞き出すことに成功する。彼女の正体はフリージャーナリスト。マスコミ界でもタブー視されるツルイ警備への取材が目的で、『ルキフェル』に潜入したのだった。
他にもスパイが紛れ込んでいる可能性がある。そう睨んだ森田は、隊員たち全員の身元の再チェックを部下に命じた。だがその一方で、使える男に出会えたことに満足していた。
朝倉を部屋に呼びつけた森田は言う。「君、鶴井先生に会わないか? 君のその高い危険対処能力を鶴井先生のために有効活用すべきだ。きっと君なら鶴井先生も気に入ってくださる」と。さらに朝倉が、母親との縁が薄いと知ると「僕と同じだ」と親近感を抱き、朝倉に寄り添う!?……
森田から逃げるようにして戻って来た朝倉は、辻に告げる。「ツルイ警備をぶっ潰すために、その本丸である鶴井本人をどう切り崩せるか、それを探る」と。
その翌日、ついに鶴井がキャンプの視察に訪れた。隊員たちが勢ぞろいする中、森田に先導されて鶴井が壇上に上がる。朝倉と鶴井、二人の視線が交錯する……
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