見逃しドラマお助け隊 » 2014年 春ドラマ »
あらすじ
組織犯罪対策部に所属する元刑事・荒木(飯田基祐)が銃殺された。至近距離から眉間を撃ち抜く手口から、石川(小栗旬)が銃撃された際に捜査していて、いまだ未解決の元警察官殺しとの関連が疑われた。しかも、殺された2人はかつて同じ組織対策犯罪部に籍を置いており、石川たちは事件に繋がるような接点がないか洗い始める。そんな中、石川が何かを抱えていることを敏感に察知した比嘉(波瑠)は、相談に乗ろうとするが、石川は“死者と会話ができる”という突飛な能力が発現したことを、やはり切り出せないのだった。
荒木の元妻に話を聞いたところ、彼が何らかの違法行為に手を染めていた可能性が浮上。10年ほど前に突然、生活が荒み始めたとの情報から、石川は当時かかわっていた事件を調べたいと申し出るが、市倉(遠藤憲一)に止められる。さらに、時折死者となった荒木が石川の周囲に姿を見せるものの、警戒している様子で接触できない。歯がゆさを感じた石川は、情報を求めて赤井(古田新太)のもとを訪れる。すると、殺された2人は10年前、麻薬密売組織の一斉取り締まりに動いており、そのガサ入れ先で組織の幹部が転落死していたことが判明。さらに、現場から1億以上の金が消えたという噂が流れていたといい…!?
あらすじ
深夜、都心の街角で男子大学生の横森(川籠石駿平)が轢き逃げされ死亡した。原因は、見通しの悪い坂道での車の前方不注意。激しく衝突したため、車の塗装片やタイヤ痕が残されており、車種の特定は時間の問題と思われた。そんな中、石川(小栗旬)が、生前の姿で現れた横森から事情を聞くと、車を運転していたのは、アルバイト先で見かけたことのある政治家の息子と分かる。目撃者が車のナンバーを覚えていたこともあり、もはや逮捕は時間の問題だった。
しかし、犯人である宇田川(矢野聖人)の父親は、現職外務大臣であり、警察官僚出身の前国家公安委員長という権力者であることから、事態は思わぬ方向に向かう。着々と証拠固めを進めていた石川に対して、警察上層部からブレーキがかけられたのだ。それでも必ず逮捕するという石川の決意は揺るがなかったが、事件の背後では“掃除屋”と呼ばれる裏社会の証拠隠滅請負人・神坂(中村達也)が暗躍していた。石川は正義を貫こうとがむしゃらに動くが、上層部からの圧力と神坂の策略の前に、次第に追い詰められていき……!?
あらすじ
都内マンションで女子大生が墜落死した。警察は自殺と判断し、捜査を打ち切ろうとしていたが、比嘉(波瑠)だけは死亡状況に違和感を覚え、捜査の続行を企図する。特に、中指に不自然な硬直が見られたことと、屋上に揃えて置かれた靴のそばに奇妙な枯れ枝が落ちていたことに引っ掛かっていた。石川(小栗旬)は、上からの指示で解剖に立ち合うことになるが、結局、家族からの要請で解剖は中止されてしまう。
それでもあきらめ切れない比嘉は、石川と共に女子大生の兄と会い、彼女が自分用のスイーツを取り寄せていたことが分かる。比嘉はますます事件の可能性を感じるが、遺体は故郷に送られた後で石川にもどうにもできない。そんな中、都内で別の墜落死事件が発生。亡くなった女性は、先の女子大生と同じく過去に自殺未遂を起こしていたこともあり、やはり自殺として処理されることになる。しかし、現場でまたも奇妙な枯れ枝を発見した比嘉は、不穏な事件性を感じ取り、改めて石川に協力を求めるが…!?
あらすじ
閑静な住宅街の一軒家の庭でサラリーマンと見られる男性の遺体が発見された。検視を担当した比嘉(波瑠)によると、異常死には間違いないものの、解剖してみないと死因ははっきりしないという。また、男性は身分を証明する物も携帯電話も所持していないため、身元さえ分からなかった。所轄の刑事によると、最近管内で多発しているノックアウト強盗の線が強いのではないかという。
ところが、生前の姿で現れた被害者の男性(宮藤官九郎)に石川が話を聞くと、事態は単純なものではないことが分かる。側頭部の傷が原因か、男性は記憶を失っており、「どうして死んだのか思い出すまで、あなたのそばを離れません!」と石川に宣言。文字通り、自身の遺体の解剖現場から、ノックアウト強盗の巡回捜査まで、石川にピッタリとついて回る。石川は、そんな男性を持て余しながらも、男性の死の原因を突きとめようと捜査を続けるが…!?
あらすじ
大学の陸上競技場でホームレス男性の刺殺遺体が発見された。見晴らしのいい場所にわざわざ遺体を放置し、これ見よがしに『取扱注意』のシールが貼られているのが犯人の異常性を物語っていた。比嘉(波瑠)が検視を開始するいっぽう、石川(小栗旬)は生前の姿でグラウンドの一角にたたずむ被害者を発見。男性によると、犯人は若い男で、殺害時「おとりになってもらう」という言葉を口にしたという。嫌な予感に駆られた石川は、検視中の比嘉に駆け寄るが…!?
警察を標的にしたテロの可能性が浮上し、石川と立花(青木崇高)は犯人逮捕にいきり立つが、市倉(遠藤憲一)から一週間の自宅待機を言い渡される。そんな中、管内で問題の『取扱注意』シールが貼られた新たな遺体が発見された。居ても立ってもいられなくなった石川と立花は、市倉の指示を無視して現場に急行。石川はそこで2人目の死者にアプローチし、犯人に関する重要な証言を得るが…!?
あらすじ
50年ほど前に東京郊外に施設されたベッドタウン・夢の丘ニュータウン。その団地棟に囲まれた広場で、若い男(金井勇太)の刺殺遺体が見つかった。検死の結果、男はどこか別の場所で殺され、着替えさせられた上で広場に放置されたらしい。第一発見者は、町内の自治会長を務める藤崎(平田満)という初老の男。藤崎によると、男は町内の住民ではないらしく、身元は不明だった。
そんな中、石川の前に死者となった若い男が現れ、「島村靖雄(駿河太郎)という男に殺された」と告げる。彼によると、島村は以前、この団地に住んでいたというが、なぜか詳しい事情は語ろうとしなかった。石川が若い男の証言を基に調べると、島村は5年前、妻と子供を薬物中毒の高校生に殺されていたことが判明。その犯人である西本こそ、遺体で発見された男だった。石川は、今回の事件と5年前の事件の繋がりにいち早く気づくが…!?
あらすじ
首都圏で女子高生の連続殺人事件が発生。捜査に乗り出した石川(小栗旬)たちは、一週間前に遺体で発見された6人目の被害者が映った防犯カメラの映像から、一緒に車に乗り込んだ男を加害者と特定。男は、十代の頃に強姦などの前科のある村上(丸山智己)という会社員だった。石川と立花(青木崇高)は、すぐさま身柄の拘束に向かうが、それを察した村上は、2人の目の前で自ら喉を切り裂いて自殺してしまう。死の直前に、「もう一人いるぞ」という謎の言葉を残して……。
しかし、現場検証の結果、部屋には“7人目の被害者”を示す痕跡はなく、警察としては「最期の悪あがき」と判断せざるをえなかった。それでも腑に落ちずイラつく石川の前に、不敵な笑みを浮かべた生前の姿の村上が現れる。「まだ生きてるぞ。24時間以内に見つけられれば助かる」とうそぶく村上。石川は、動かない警察を尻目に、単独で“7人目の被害者”の捜索を開始する。24時間というタイムリミットが刻一刻と迫り、現れては消える村上の言動に翻弄されながらも、石川は手掛かりを求めて奔走するが…!?
あらすじ
爆弾事件捜査の指揮を執る若松(戸田昌宏)を尾行中の大杉(香川照之)・美希(真木よう子)・津城(小日向文世)は、無人のスタジアムにたどり着く。
物陰から若松の様子を見る大杉たち…若松は誰かといるようだが、その相手の姿は暗くて見えない。
すると、若松と謎の人物の前にもう1人、大杉たちの知る人物が現れる。
一方倉木(西島秀俊)は、筧(田中要次)の鞄に爆弾を入れた謎の女は妻の千尋(石田ゆり子)だったと室井(生瀬勝久)に告げる。
爆弾事件の日に千尋が持っていたという、サルドニア共和国大統領の警備計画書を映した写真。そこには確かに、倉木の家のデスクマットが映りこんでいた。
自分が妻を追い詰めた…そう話す倉木。しかし室井はそれを否定する。
そして、彼がかつて責任者を務めた極秘作戦・グラークα作戦で、千尋に何があったのかを語り始める。
後日、東(長谷川博己)は荷物を引き払い、アテナセキュリティを去ろうとしていた。
そこへ、兄・和彦の復讐に燃える百舌・新谷宏美(池松壮亮)が現れる。アイスピックを振りかざして襲い掛かる百舌に、東は…。
一方、倉木は大杉たちにも、謎の女の正体を報告する。
大統領の警備計画書が取り引き材料だったことから、筧は大統領暗殺を計画していたのだろうと推測する倉木。
驚く大杉たちに、津城はある映像を見せる。それは、彼らのいない所で津城が若松の尋問をしている映像だった。
若松の証言により、「爆弾真相は明らかになった」と告げる津城。
しかし倉木は別の人物が黒幕だと考え、単身その人物のもとへ向かい…。
あらすじ
百舌・新谷宏美(池松壮亮)がすべての記憶を取り戻し、覚醒した。
倉木(西島秀俊)たちの前に転がる無残な死体の数々が、それを物語っていた。
現場から逃走し身なりを整えた百舌は、かつて通っていた小学校を訪れる。 殺された葵美(有村架純)が心残りにしていた、借りたままのアルバムを返すためだ。
アルバムを受け取った管理作業員の寺門(品川徹)は、百舌のことを兄の和彦だと思い懐かしがる。
和彦は事ある毎に妹をかばっていた…そんな話を聞かされ、兄の記憶が百舌の脳裏を駆け巡る。優しかった兄はもういない…百舌は押し寄せる感情を堪え、「ひとり残らず殺す」と誓う。
一方、倉木たちは百舌の足取りを掴めずにいた。
そんな中、美希(真木よう子)は倉木に、自分は夢でダルマを見たことがある、と告白する。そして自分宛に送り主無記名で届いた封筒を渡す。
入っていたのは、かつて行われた警察の極秘作戦「グラークα作戦」に関する資料だった。
所々黒く塗りつぶされた文章の中に、倉木は上司である室井(生瀬勝久)の名前を見つける。室井にその資料を突き出す倉木。
しかし多くを語らない室井は、倉木をある場所に連れて行く。毎週金曜日に室井が向かう場所…そこは何年も意識が戻らない室井の娘の病室だった。
そんな中、大杉(香川照之)は津城(小日向文世)と酒を飲んでいた。
津城に巨悪と戦う覚悟を問われ、あると答える大杉。
そんな彼に津城は「あなたの力で公安警察の闇を暴きませんか」と持ちかける。
津城と大杉、そして美希の3人が動く頃、百舌はレストランで東(長谷川博己)を殺すタイミングを伺っていた。
離れた席にいる東を見つめ、アイスピックを取り出す百舌。そこに一人の男が現れる。
「初めまして、新谷宏美君」そう言って百舌の前に座ったのは、倉木だった…。
あらすじ
ICチップの在り処を思い出せない新谷(池松壮亮)に対して、中神(吉田鋼太郎)たちの拷問が続く。
葵美(有村架純)の前で激しいショックを受け続け、意識朦朧とする新谷。その目に、葵美が彼の実家から持ってきた絵本が映る。
表紙に描かれている不思議なマーク…新谷の脳裏に、失われていた記憶が一気に蘇っていく。
自らの生い立ち、新谷兄妹の関係、そして爆発事件の日の出来事…。
一方、オフィスに集った倉木(西島秀俊)・大杉(香川照之)・美希(真木よう子)に、津城(小日向文世)はある報告書を差し出す。
「我々は大きな勘違いをしていたようだ」…その報告書は、誰も予想だにしなかった1つの事実を示していた。
美希は、爆発事件の日の新谷宏美の足取りを改めて辿っていく。
あの日、本当は何があったのか…。
新谷のすべての記憶が呼び起こされた時、大きな闇が目を覚まそうとしていた。